合格者の声

VOICE

2020/03/23

【年金検定】福祉関連事務所勤務 勝野 高儀さん 年金調査の徹底と少しでも年金受給に繋げられるような年金相談員でありたいです。

年金検定2級合格
福祉関連事務所勤務
勝野 高儀さん

年金調査の徹底と少しでも年金受給に繋げられるような年金相談員でありたいです。

現在のお仕事についてお聞かせください。

福祉関係の年金相談員として仕事をしています。老齢・障害年金の申請を始め、記録・調査等幅広く相談を受けられる年金相談員になれるように努めています。
老齢年金については、対象者からの記録を元に生まれてから現在までの全ての戸籍を取得し、勤務歴があれば時期を記録した上で年金事務所に相談しています。このやり方で進めて色々な方の記録を探す事に成功しています。
障害年金については、対象者の病院歴を電話で確認出来るところまで確認し、出来なければ本人から同意をもらって該当の病院に調査をしています。病院歴を整理する事で障害年金の申請の一部ですが、病歴・就労状況等申立書の作成が一番大変です。整理が出来ていると他の公的書類等が集まれば直ぐに障害年金の申請が出来ます。
また、障害年金については初診日が重要です。本人が思っている初診日とずれていることが多いので、年々審査が厳しくなっている中で受給のための納付要件に該当しない等あれば他の病院歴を探す等なるだけ本人が障害年金の受給に繋がるように工夫しています。
障害年金は、本人の生活実態から考えさせられる事が多く、様々な角度から考える事でこれまでに障害等級1級・2級の認定実績になっています。

年金検定を受験したきっかけを教えてください。

昨年の社会保険労務士試験の終了後に年金検定実施の案内を見たことがきっかけです。
新しい資格であることから、せっかく社会保険労務士試験の勉強で培った年金の知識を維持させたいですし、仕事でも年金の申請手続等を仕事にしているので業務だけでなく、社会保険労務士試験にも役立つ様に勉強したいと考え、受験しました。

学習方法で工夫したことを教えてください。

私の場合は、社会保険労務士試験や、銀行業務検定の年金アドバイザーを受験経験があります。
そのため、問題を見て、試験テクニックな所になりますが「断定的な肢」や「年金の常識としてこの肢はない」と考える肢は直ぐ選択肢から切るくらいの決断力が必要です。断定的な肢は余程自信がない限り正解の肢として選ばないようにしています。
どうしても分からない問題については、その所を社会保険労務士試験のテキストや過去問で解決していくやり方を取って効率よく試験勉強をするように心がけています。

学習で得られた知識や考え方を、今後どのような場面で活用していきたいですか?

私も年金相談員として経験はありますが、世の中「年金」と言われてイメージが良くないと言われる方は多いです。記録は漏れる、不正アクセスはある、年金は少ない、老後に何千万単位の年金が必要等、年金に対する不信感があります。年金相談をしているとそうおっしゃる方は特に多いですし、その中で何とかポイントを伝えて理解をしてもらうように努めています。
過去に相談者から委任状をもらって、年金事務所でカラ期間の調査や漏れている年金調査をした際のことです。公的書類や今までの聞き取った記録を元に調べ、受給要件の120月超えていましたので、相談者の方に年金請求出来ることを知らせたら「うそでしょ!そんな所まで調べたの?」と驚きです。実務経験から年金の仕事を始めて今年で5年目ですが、年金調査の徹底と少しでも年金受給に繋げられるような年金相談員でありたいです。

これから受験を検討される方、合格を目指す方へのメッセージをお願いします。

私の場合は、年金を勉強からでなく実務からスタートしています。両方の立場に立ってお答えします。
実務に携わっている方は、事例や実務の場数をこなしていれば当たり前に解けます。
相談業務等全く実務に携わっていない方は、年金制度を理解する事から始めて、年金の受給要件を見て問題を見て当てはめる作業を徹底すれば解けます。
社会保険労務士試験の受験経験者の方は、テキストと過去問があれば充分解けるレベルです