経営承継アドバイザーとは

事業承継支援の本質は、「事業そのもの」の持続性を支援することです。価値ある事業を継続させることが、お客さま、従業員、取引先、地域社会の結びつきを維持し、明るく元気な地域経済の未来を守ります。
経営承継アドバイザーは、「事業の持続性を支援する」事業承継支援人材として、事業者が主体的に事業の持続的な維持・成長に向けた取り組みを進めることを支援する専門家です。
事業承継というと税務面や法務面でのソリューションに偏りがちで、「事業そのもの」の承継・持続性に焦点を当てた支援はまだまだ少ないのが現状ですが、「事業そのもの」の承継に目を向け、企業の持続的な成長を支援していく役割と機能を果たすのが、「経営承継アドバイザー」です。

経営承継アドバイザーは、プレ承継期~承継期~ポスト承継期の各フェイズに応じて次のような役割を果たすことが期待されています。
(プレ承継期)
事業承継が目前に迫る課題として顕在化する以前から、経営者と将来のありたい姿を共有しその実現に向けて伴走支援する中で、円滑に承継期を迎えるために必要な準備を促し、現経営者および後継者とともに事業の価値を磨き上げていきます。
(承継期)
具体的な承継計画を策定し実際に承継手続きを進める承継期には、親族内承継や第三者承継といった承継の類型に応じて検討すべき課題に対応できる専門家につなぐ、事業承継支援のハブ機能を果たします。
(ポスト承継期)
M&AにおけるPMIと同様に親族内や従業員への承継においても、先代経営者による旧体制から後継者による新体制へのスムーズな移行にあたり、経営方針や経営体制等についての認識の統合をファシリテートする役割が期待されます。

資格取得の8つのメリット

  • 事業性評価の手法に基づいて企業・事業を深く理解できる
  • 事業承継に向けて、現状の経営課題を発見・整理し、新たな価値創出の取り組みを支援できる
  • 事業承継の類型ごとに関係する法制度を理解し、承継上の課題を発見できる
  • 事業承継計画の策定とその実行を支援できる
  • 各種専門家とのコミュニケーションを円滑に行うことができる
  • 税務や法務の専門家でなくても事業承継に正面から取り組める
  • 経営者・クライアントから喜ばれ感謝される
  • クライアントとの深い信頼関係を構築でき、長期的に継続して支援を行える

TOP

資格取得対象者はこんな方々です。

  • 地域金融機関や商工団体等の支援機関にお勤めの方
  • 日常的に中小企業経営者との接点が多い士業(税理士、中小企業診断士など)の方
  • 企業支援に携わるコンサルタントの方
  • 地域企業の持続的成長を支援したい方
  • 企業経営アドバイザーの方

TOP

資格認定プロセス

当協会の認定教育機関である資格の学校TAC(TAC株式会社)が経営承継アドバイザー資格認定講座を実施しており、この講座を受講・修了することで、経営承継アドバイザーとなるための資格認定要件を満たすことができます。

経営承継アドバイザー資格認定講座

経営承継編:「事業そのもの」の承継を支援するために必要な考え方や対話のスキルを身につける+制度理解編:事業承継に関連する法制度の基本的知識を理解し、承継期の課題を早期に発見する力を身につける
  • 経営承継編、制度理解編のどちらから受講しても可
  • Web修了試験は、受講期間内のいつでも受験可能

認定講座の修了要件

「経営承継編」「制度理解編」それぞれWeb講義をすべて視聴し、両方のWeb修了試験で8割以上正解すると修了となります。

※Web修了試験は自宅等のパソコンまたはタブレット・スマートフォンで受験でき、受講期間内なら、合格するまで何度でもチャレンジできます。

資格認定のステップ

  1. 資格認定講座の受講・修了
  2. 認定教育機関(TAC(株))へ認定申請書を送付
  3. 当協会より認定証を送付
  4. 経営承継アドバイザー認定

TOP

プログラム内容

1.経営承継編

プレ承継期・承継期・ポスト承継期の各フェーズにおいて「事業そのもの」の承継を支援するために必要な考え方や対話のスキルを身につけます。とくに、プレ承継期における、事業者への意識喚起、経営状況・経営課題の見える化、承継に向けた経営改善(磨き上げ)に重点を置き、対話を通じた支援の進め方を学びます。

【カリキュラム】
回数 タイトル 学習内容
第1回 1.事業承継概論
-事業承継の現状と課題
  • 事業の持続性を支援する事業承継人材
  • 事業承継の課題
  • 中小企業の事業承継を巡る現状と問題点
  • つながりあう地域社会や産業に与える影響
  • 事業承継2.0
第2回 2.事業承継の5つのステップ
-プレ承継期(前半)
事業承継の5つのステップ
第3回 -プレ承継期(後半) 「対話」を通じた支援の取り組み
第4回 -承継期
  • 支援機関等の役割と機能
  • 「対話」を通じた支援の実践
第5回 -ポスト承継期 事業承継実行後に必要な支援
第6回 3.承継各論と関連知識
  • 事業承継のQ&Aのインデックス
  • 支援者としての心構え

2.制度理解編

経営権や資産の承継、相続税の計算など、事業承継に関しての基礎的な知識を幅広く展望し、事業承継にかかる制度面での課題に関する知識の土台を作ります。また、事業承継の選択肢の一つとしてM&Aを検討する際に最低限知っておきたい論点について学び、第三者承継にかかる留意点が理解できます。

※令和2年4月1日確定法令に基づく内容です。

【カリキュラム】
回数 タイトル 学習内容
第1回 事業承継総論 中小企業の事業承継を取り巻く環境、事業承継の類型、事業承継対策の概要
第2回 親族内承継と関連法規 経営権の承継と民法、遺留分と遺留分への対応、経営権の承継と会社法
第3回 親族内承継と税務 税務の基礎知識、贈与税・相続税対策、自社株式の評価と対策、納税対応
第4回 企業内承継と第三者承継 企業内承継、第三者承継(M&A)の流れ、M&Aの手法と特徴
第5回 第三者承継 企業価値評価、デューデリジェンス

監修者からのメッセージ&プロフィール

大山雅己

監修および経営承継編担当

「中小企業基盤整備機構の事業承継コーディネーターとして、中小企業の承継問題にかかる施策浸透に向けた取り組みや支援マニュアルの作成等に深く関わってきました。中小・小規模事業者の事業承継を事業者の立場に立って支援できる人材がまだまだ不足しているのが現状です。経営承継アドバイザーとして、『事業そのもの』の承継支援に本気で取り組みたい方は、ぜひこの資格を取得してください」

(経歴)
1987年 筑波大学卒、三井信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。個人相談業務、事業会社業務等を経て投資銀行部門にてDIPファイナンス、MBOファイナンス、M&A等の事業再生・事業再編・事業承継支援に従事。
2008年 ジュピター・コンサルティング株式会社設立 代表取締役就任
独立行政法人中小企業基盤整備機構 事業承継コーディネーター就任
2016年 日本証券アナリスト協会PB資格試験委員
2018年 合同会社ゆわく設立 代表社員就任
2019年 千葉商科大学大学院客員教授就任(中小企業診断士養成コース)

TOP

よくあるご質問お答えします

「経営承継アドバイザー」
Q&A

資格認定講座を受講するための条件はありますか?
年齢・性別・学歴・国籍などによる制限は一切ありません。
どんな人が取得するのがおすすめですか?
事業承継・企業支援に関わる方全般が対象となり、地域金融機関にお勤めの方、商工団体等の支援機関にお勤めの方、経営者と接点が多い士業(税理士・中小企業診断士など)の方やコンサルタントの方、そして、企業経営アドバイザーの方にもおすすめの資格です。
検定試験はいつ・どのように実施されますか?
当協会が実施している他の検定試験とは違い、試験が個別に実施されるわけではありません。認定教育機関である資格の学校TACが実施する「経営承継アドバイザー」資格認定講座を受講し、すべてのWeb講義の視聴およびWeb修了試験の合格により、認定要件が満たされます。
資格認定のためにはどのようなプロセスが必要ですか?
TAC(株)が実施する「経営承継アドバイザー」資格認定講座を受講・修了することで、「経営承継アドバイザー」となるための認定要件が満たされます。その後、TAC(株)に「認定申請書」を送付することで、当協会から認定証を送付いたします。
Web修了試験はどこで実施されますか?
Web修了試験はご自宅などのパソコン、タブレット又はスマートフォンで受験していただきます。
Web修了試験に不合格となった場合はどうなりますか?
Web修了試験は、資格認定講座の受講期間内であれば、何度でもチャレンジできます。
「経営承継アドバイザー」資格の有効期限はありますか?また、継続教育の義務はありますか?
有効期限はありません。また、現在のところ、継続教育の義務もありません。
認定を受けたら、履歴書や名刺に記載できますか?
認定者には「経営承継アドバイザー」の称号を付与しますので、履歴書や名刺に記載することが可能です。
既に実施している「企業経営アドバイザー」との違いは何でしょうか?
事業を深く理解したうえで事業の持続性を支援するという立場はどちらも同じですが、「企業経営アドバイザー」は企業経営に関する基礎知識を土台として経営全般を支援するのに対し、「経営承継アドバイザー」は事業の持続性について、事業承継に焦点を当てて支援します。

TOP

03-5276-2231 info@kigyou-keiei.jp