合格者の声
VOICE地域経済の活性化、社会課題を解決するプロフェッショナル養成
合格者の声
VOICE2025/04/25NEW
DX経営アドバイザー検定試験合格
パラマウントベッド株式会社勤務
大河内 重敬さん
2024年11月認定
私は現在、パラマウントベッド株式会社に勤務しており、医療・介護用の電動ベッドの設計から試験評価、そして海外販売支援まで幅広い業務に従事しています。以前は中国へ海外赴任した経験もあり、その知見を活かして現在は、海外輸出時の薬事申請や法令対応、広告物・カタログ・Webサイト等のコンプライアンスチェックといった業務を担当しています。
海外では、病院用ベッドが「医療機器」として分類される国が多く、製品の輸出には登録や届出が必要です。そのため、単なる輸出業務というよりも、安全性と法令遵守が求められる責任ある業務と認識し、日々取り組んでいます。
社会全体でDXの推進が求められている中で、体系的な知識を得て業務や社会に貢献したいと考えたことが受験のきっかけです。
当社でも、医療・介護という人の命と健康に直結する分野で事業を展開する上で、デジタル技術を活用して製品やサービスの品質向上、安全性確保の仕組みを強化することは非常に重要で、DXを活用した業務効率化や新たな価値創出が進められています。私は現在、自部署でDX推進担当としての役割を担っており、こうした取り組みを牽引するために必要な知識とスキルの強化を目指してきました。その変革を支える中核的な人材になりたいと思っています。
この資格はWeb上の広告で偶然見つけましたが、以前に企業経営アドバイザー資格を取得していたこともあり、同じ団体が運営しているという安心感もあったので、自然と受験へとつながりました。他にもDX関連資格はありますが、実務への応用性や信頼性を重視してこちらを選びました。
一番実務に役立つと感じたのは、業界別の具体的なDX事例を学べたことです。
医療・介護分野では、AI活用や効率化の取り組みが叫ばれていますが、実際には薬機法の規制との兼ね合いで難しい部分も多いです。この資格の学習内容は、そうした規制環境を踏まえた現実的なDX事例が提示されており、現実的な規制や制約の中でも「この方法が応用できるかも」というアイデアの源泉になりました。
また、他のITリテラシー系の資格に比べて実務に即した内容が多く、幅広い視点を養うのに役立つテキストだと感じました。
当社もまだまだデジタル化が発展途上の面もありますので、そうした部分に対しては段階的にDXの可能性を見せて、ITを活用した将来のイメージを持ってもらうことが重要だと考えています。この資格の内容はその布石になり得ると実感していますので、今後はまず部内で業務効率化に取り組み、成功事例を社内展開していくことを目指しています。
もともと行政書士資格を持っていたことから、ダブルライセンスとして中小企業支援に役立つ資格を探していた中で、企業経営アドバイザーに出会いました。
実践的な内容と取り組みやすさ、事前に視聴した講義動画のわかりやすさから「これなら自分でもできそう」と感じ、受験を決意しました。今後は、中小企業診断士の受験も視野に入れています。
大きな違いはそれほど感じませんでした。どちらもベースには「企業経営アドバイザー」の哲学があり、その延長線上にDXがある、という位置づけだと思っています。困っている中小企業の方に寄り添って、どのような課題にどんな手法でアプローチできるかを考える。その中で、DXという切り口が加わるかどうか、という違いですね。
最近は「DX」という言葉が独り歩きしている印象もありますが、私にとってはあくまで「手段」のひとつに過ぎません。本当に大切なのは、自分自身やクライアントが「何をしたいのか」「何を実現したいのか」という本質的な部分です。そこをしっかり理解したうえで、最適な手段としてDXが必要なら取り入れるべき、というスタンスです。
DX経営アドバイザーの資格は、そうした「考え方」を身につけるのにもとても役立つ資格だと思っています。
対話力向上講習は非常に実践的で、自分にとって貴重な体験になりました。
これまでエンジニアとして、「正しい答え」を提示することに注力してきましたが、この講習では「正解を教える」のではなく「相手に寄り添う」、「相手と共に解を見つける」姿勢の重要性を学びました。
クライアントの課題やニーズを正確に把握するためには、こちらから一方的に話して解決策を提示するだけではなく、まず相手の話をしっかりと聞き、クライアントが実現したいビジョンを共に考え、情報を引き出しながら一緒に検討していくことが大切です。
そのプロセスの重要性を学べたことは、今後の業務において大きな財産になると思います。
対話力向上講習の中で難しかったのは、「信頼関係の構築」でした。
DX推進のためには、クライアントの現状や課題について深く理解する必要がありますが、試験で出題されるケースのように、情報が整理された状態で提供されることは実務ではほとんどありません。実際の現場では、相手の本音を引き出すための高度なコミュニケーションスキルが必要だと感じました。
私はエンジニアで、「明示された要件に対して最適解を出す」業務に慣れているため、言語化されていないニーズを読み取るというプロセスが非常に新鮮でした。
まずは、医療・介護分野でのDX推進を通じて製品の安全性や機能性を高め、ユーザーの生活の質の向上に貢献したいと考えています。また、将来的には行政書士としてのスキルと組み合わせて、中小企業や地方企業に対してデジタル化に伴う法令対応やデジタル導入支援など、独自の視点から課題解決のサポートをしていきたいと考えています。
現在は生成AIやプログラミングなど、新しい技術も積極的に試しており、将来的にはクライアントの課題に応じたDXツールの提案なども行えるよう、知識の幅を広げています。個人的には、「業務改善の種」を育てている感覚で、実践につなげていく準備を進めています。
特に医療や製造など「アナログの価値」が重視される業界の方にこそ、チャレンジしていただきたい資格です。なぜなら、デジタルとアナログの両方を理解できる「バイリンガル人材」こそが、真の意味でのDX推進に不可欠だからです。
当社のような規制産業では、安全性とイノベーションのバランスを取りながらDXを進める必要があり、その難しさと可能性の両方を学べる点が本資格の魅力です。
また、この資格が単なる「ITスキル」ではなく「対話力」を重視している点も素晴らしいと思います。技術だけでは社会を変革できません。クライアントの潜在ニーズを掘り起こし、共感しながら変革を進める力こそが、これからのDX人材に求められる本質的な能力だと確信しています。ぜひチャレンジしてみてください。