合格者の声

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2022/04/04

【企業経営】ベルフェイス株式会社勤務  原田 豊さん 若い人の支援が楽しい! 能力を活かした、やりがいのあるセカンドキャリアの実現。

ベルフェイス株式会社勤務
原田 豊さん
2019年10月試験合格

若い人の支援が楽しい! 能力を活かした、やりがいのあるセカンドキャリアの実現。

まず原田さんのこれまでのキャリアと現在のお仕事についてお聞かせください。

2021年3月に大手通信会社を定年退職しまして、4月からはオンライン商談システムの開発・販売事業を行うスタートアップのベルフェイス株式会社にて常勤監査役を務めています。

ベルフェイスは営業に特化したWeb会議システムを提供しているベンチャー企業ですが、社内体制の整備、コンプライアンスの強化、ガバナンスの構築といった支援をしています。若い人たちの支援をすることがとても楽しく、ご縁に心から感謝しています。

ベルフェイスはとても勢いのあるベンチャー企業ですよね。

コロナ禍でマーケットは一気に拡大しました。しかしながらZoomを始めMicrosoftのTeams、Googleの Meetなどとの競合もあり、そのなかで選んでいただかなければならない厳しい状況もあります。ですが、昨年デジタル庁が創設されたことを機会にこれから行政のDX化も進むでしょうし、中小企業であっても生産性向上ということでDX化が求められますので、マーケット自体は今後も広まっていくと思います。組織としては、社長は30代、社員のほとんどが20~30代という若い企業です。私一人年齢が飛び抜けていますが、組織のコンプライアンスやガバナンスの体制を整えることで、若い人たちが思い切って行動できるようにサポートしていきたいと思います。

中小企業診断士合格後に企業経営アドバイザーを受験されました。どのようなきっかけでしょうか?

「定年後に何をしようか」と50代半ばで考え始めました。私は若い頃にMBAを取得していますが、書店で中小企業診断士の内容を見た際にMBAと重複している部分が多いことを知りました。経営戦略や財務会計、経営管理などの実務経験もありましたので、長年サラリーマンをやってきた総仕上げとして勉強しようかなと。それが何か定年後のきっかけになるのではと思い受験しました。(資格の学校)TACの総合講座で勉強をしたかいもあって幸い1年で合格することができまして、2020年11月に中小企業診断士の登録をしました。

企業経営アドバイザーについては、中小企業診断士合格後に知識の幅を広げることを目的として受験しました。中小企業診断士は資格取得後も継続的な研鑽が必要です。企業経営アドバイザーは経営知識に加え、傾聴のスキルも必要になるので有効なツールであると思います。

今後取り組みたいことは何でしょうか?

一つは、現在の仕事にもつながりますが「ベンチャー企業の成長支援」です。

もう一つは、社会的に大きな課題とされる「事業承継」の分野で何かしら貢献したいなと考えています。

事業承継にも色々なステージがあると思いますが、中小企業診断士・企業経営アドバイザーとしての貢献は「経営者が事業承継の必要性に気づく」までの所が重要だと思います。まだまだお元気な70代の経営者も多いですが、10年後のことを考えるとやはり限界が来ますので、将来的なことに気づきを得てもらい良い方向へと歩みを進めるお手伝いをするのが中小企業診断士や企業経営アドバイザーの役割であると思います。

高齢化に伴い、多くの企業が人手不足、後継者不在に陥っていますね。

大手企業ですと定年があって、大体が60歳です。そこから再雇用という道もありますが、周囲の状況をみても、雇用の機会は提供できていても仕事の機会は提供できていないなと感じます。60歳は正直まだまだ元気で、これまでの経験もあります。そのようなシニアをもっとうまく活用できたら良いのにと思っています。

最近では大手の金融機関を辞められた方を地方の中小企業に紹介するような制度もありますが、50代60代の人材が能力にあった仕事を見つけやすくできれば良いなと思います。もちろん組織の新陳代謝として若い人に活躍する機会やポストを渡していくことも必要ですので、難しい課題でしょう。

企業経営アドバイザーはセカンドキャリアで中小企業を支援したいという方も多く受験されます。

まず資格を取得することが重要ですが、取っておしまいではなく、その後に自分で人脈を作ったり研修会に参加したりと仕事を見つけるところが難しいのです。資格を活かして何をするか、その後のサポートしてくれるところは少ないので、企業経営アドバイザーでも、そのような場を今後作っていただきたいと思います。

対話力向上講習も受けていただきましたが、いかがでしたか。

対話する力においては質問力が問われると思いますが、とにかく聴く力は重要です。

今の仕事においても監査役として社内の色々な責任者からヒアリングをして情報を収集する必要がありますので、できる限りしっかり話を聴くように日々心がけています。

士業の先生方は自分の専門知識を伝えることが主流になりがちですが、そうではなくて相手に関心をもって、バックグランドも含めて理解することで相手も心を開いてくれますし想いを聞き出すことができると思います。

経営者側の視点からはいかがですか。

重要なことは目的を共有することだと思います。お互いにどういう方向に進みたいのか、それに向けて建設的に対話をすることが重要です。組織であればそれぞれの思いもあるでしょうが共通の目的をもつこと、それがしっかりしていれば建設的な議論にもなります。経営であっても会社をどういった方向に持って行くかということを共有することが一番重要であると思いこれまでやってきました。

最後にこれから「企業経営アドバイザー」を受験する方にメッセージをお願いします。

経営を体系的に理解して、対話力・聴く力を身につけるという内容なので、組織のなかにいても活かせる資格だと思います。ビジネスマンの方がこれまでの知識を体系化して整理するという意味でも挑戦していただけたらと思います。