合格者の声
VOICE企業地域経済の活性化、社会的課題を解決するプロフェッショナル養成
合格者の声
VOICE2021/10/12
企業経営アドバイザー検定試験合格
株式会社かいはつマネジメントコンサルティング勤務
小林 三恵さん
2020年10月試験合格
株式会社かいはつマネジメントコンサルティングの海外進出支援アシスタントとして活動しています。
当社の主な業務は、JICA(国際協力機構)をはじめとするODA (政府開発援助)関連機関や、海外進出を検討している民間企業をクライアントとして海外進出に向けての支援をし、途上国の開発援助・支援のコンサルティングをすることです。
その中で、私は主に民間企業の海外進出の支援を担当しています。
最近ではSDGsに対する意識の高まりもあり、自社の優れた技術や商品を途上国へ届けるとともにその地域の発展に貢献したいと考える企業が増えてきています。こうした企業をクライアントとして、途上国の現地関係機関との間に入り、クライアントのニーズに応じたコンサルティングを提供しています。クライアントとともに直接途上国へ出向いて調査や開発支援を一緒にしていくので、信頼関係を構築して二人三脚で進めていく力が求められます。
最近では、カンボジアやパプアニューギニアでの廃棄物処理の案件に携わっております。途上国での廃棄物処理というのは、先進国と異なり、適正な処理がされていないケースが多くあります。日本の優れた製品を途上国の開発課題にどのように貢献することができるのかをより深く検証すべく、今後現地での調査を実施する予定です。実は来週からも、タンザニアへ出張し2週間現地調査を行います。こちらは公的支援の案件で農業機械分野に関するものです。コロナ禍ですので海外へ実際に行くのは1年ぶりになります。
私は、就職活動の時から「国際協力」の分野へ進みたいと思っており、新卒でグローバル企業へ就職しています。経験を積んでいくうちに「国際協力」の現場を自身の目で見たいという思いが強くなり2年ほどマダガスカル共和国で青年海外協力隊としてボランティアに従事しました。その後現職に転職して2年となるところですが、これまでの勤務経験とボランティア経験を活かして発展途上国の支援に直接携われる今の仕事にとてもやりがいを感じています。
民間企業の海外進出の支援は、海外進出をしたいという企業からの問い合わせを受けることから始まります。私は、この問い合わせの対応をするいわば会社の窓口も担っていますが、多くは中小企業で、実際に経営者ご本人から問い合わせいただくこともあります。その際に窓口である私がより企業の経営について専門的な知識を持ち、経営者である相手の立場に立った対話ができたら、より多くの案件の依頼をお受けできるのではないかと思うことがありました。
全くの異業種からコンサルティング業界へ転職してきたこともあり、まずは経営コンサルタントの方が取得する資格について調べていたのですが、資格の学校TACのHPで「企業経営アドバイザー」資格を知りました。中小企業診断士は以前から知っていましたが、学習内容がより実践的なものであり、また、対話力向上講習についてもすぐに現場で活かせそうなところに魅力を感じたこと、コロナ禍ということもあり、学習に充てる時間ができたことから受験を決意しました。
TACのオンライン講座を受講しました。
在宅勤務になったことで、いつもは通勤時間片道1時間半かけていたところを勉強時間にあて、自宅で講義を視聴しました。
新卒で就職したのはアパレル業界でしたが、複数の店舗での勤務を経験し店長も務めました。大型店舗で売り上げの管理から在庫管理、スタッフの労務管理までマネジメント全般の経験がありますので、生産管理や人材管理といった分野は実体験に紐付けながら学習できました。ただ、企業財務はこれまで財務諸表に触れる機会もほとんどなかったため、時間をかけて学習しました。
はじめはどのような講習かと緊張していましたが、受講してみて非常に実践的かつ講師のお話もわかりやすくて有意義でした。これまでずっとオンラインで学習していたので、初めてリアルの教室で他の受講者の方とお会いして、対話の練習やディスカッションができたことは新鮮で、今後に活かせると思います。同じグループの方が税理士、経営者という異業種の方で、普段あまり交流する機会のない方々でしたので、課題の解決や分析、提案について、それぞれの視点からの考えを聞くことができ受講者からも学ぶことが多くありました。
一番は、仕事をする上で自信がつきました。
企業からのお問い合わせや面談をする中で、財務や経営の話になるとよく分からないと思う時が以前はありましたが、今は自信をもって対話ができるようになりました。
また「事業性評価」で学んだ内容がとても充実していたと実感しています。企業のニーズに応える時、その企業のどのような部分を見たら良いか、定量的、定性的に分析をして、クライアントである企業がどのようなところに課題感を感じているのか、広い視野を持って、企業のより深い部分を考えられるようになりました。海外進出に関するアドバイスに留まらず、その企業全体の経営状況や今後の方向性などを含めて企業のニーズを的確に聞きだせるようになりました。企業経営アドバイザーになってまだ間もないので、具体的なエピソードはこれからになると思いますが、学習で得た経営や財務の知識は、私のマインドの中に常にあると感じています。
日々の業務の中で、常に学んでいかなければならないことがたくさんあります。これからも勉強を続けて今の仕事につなげていきたいです。
今後の目標としては、もう少し学びを深めるという意味で「中小企業診断士」の受験も視野に入れたいと考えています。
もし受験を迷っている方がいたら挑戦しても良いのかなと思います。私も学習を進めていくうちに、財務で苦労したこともあり「正直、1回では受からないだろうな」と不安に思うこともありました。
でも、テキストや講義の動画が非常にコンパクトかつ網羅的にまとまっていましたので、それを頼りに従って、ひたすら学習を続けたら合格できた、というのが正直なところです。ですので、まずは深く考えすぎずに学習に挑戦をされることをお勧めします。