合格者の声

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2020/12/18

【企業経営】L&Cサポート株式会社 代表取締役 森田直人さん 経営者に寄り添う、リアリティのあるコンサルタントを目指す!

L&Cサポート株式会社
代表取締役 森田直人さん
https://lc-support.co.jp/

経営者に寄り添う、リアリティのあるコンサルタントを目指す!

現在のお仕事の取組みなどについて教えてください。

経営コンサルタントとして、今年の8月に独立しました。Uターンで戻ってきた地元石川県でこれまでの経験を生かして、資金繰りの支援に特化したコンサルタントとして活動しています。

これまでのご経歴と独立の経緯について教えてください。

私はもともと金融畑の人間です。

ファーストキャリアは証券会社で6年強勤めました。主に証券アナリストとして企業分析を行っていたのですが、もともと文章を書くのが大好きで、企業レポート作成業務にとてもやりがいを感じていました。ただ、異動で支店営業に配属され、文章を書く機会が激減しました。せっかく身につけた文章力を活かしたいと考えていた頃、未経験可のWebディレクター職を募集している企業を見つけました。当時は2000年代初頭で、Webの世界が急速に拡大していた時期でしたし、Webの専門知識を得ることは今後のキャリアップにもなると思い、全くの異業種でしたがWeb業界へ飛び込みました。

その後、Webディレクターとして、HPの運営管理やコンテンツマーケティングに携わり、いくつか実績を作った後に、金融とWebの双方のスキルを活かして再び金融業界に戻り、大手投資信託会社へ入りました。

その後、地元石川県へUターン転職し、在職中に「中小企業診断士」試験に合格することができましたので、資格勉強を通じて得た知識やこれまでのキャリアを活かして、経営コンサルタントとして独立しようと考えました。

コロナ渦での独立に、覚悟が必要だったのではないですか?

もともと独立しようと考え始めたのはコロナ渦の前でしたが、準備を進めていくなかで情勢が悪化していき、正直悩みました。しかし、ここで逡巡してしまってはいつまで経っても一歩を踏み出せないだろうと、思い切って独立を決めました。

このような時世で資金繰りに困っている企業は多いと聞きますので、地元の公的機関や金融機関とも連携して、地元企業の力になりたいと考えています。

企業経営アドバイザーの受験を決めたきっかけを教えてください。

これからコンサルタントとして独立するうえで、実践的なコンサルスキルを身につけたいと考えていた時に「企業経営アドバイザー」という資格を知りました。中小企業診断士試験に合格以降、学習の機会から遠ざかっていたのですが受験当時に学習したことの復習や記憶の呼び起こしの機会にもなると思いました。また、「対話力向上講習」でコンサルタントとして必要な対話力を磨けると伺い、実践的なコンサルスキルが得られるだろうと関心を持ち、受験を決めました

企業経営アドバイザー資格を取得される意義について教えて下さい。

ひとつは、前述したとおり「対話力向上講習」です。

もうひとつは試験科目に「事業性評価」が含まれていることです。この「事業性評価」を学習する目的だけでも企業経営アドバイザーを受験する意味はあると思いました。

中小企業診断士資格の勉強を通して学んだ経営理論もとても役に立ちますが、実際の経営は理論通りにはなりません。企業は金融機関と協働して動いていきますから、金融機関の融資判断基準となっている「事業性評価」を知らずしては融資もままならずお金は回っていきません。「事業性評価」は、まさに企業経営の根幹に直結する内容なのです

金融機関で融資等の業務経験がある方以外、「事業性評価」について、まだほとんど知らない人が多いと思います。マーケティングや人事制度改革などで企業を支援することももちろん重要ですが、資金繰りや融資などの金融面での企業支援も、リアルに必要とされる分野ではないでしょうか。そこで、企業経営アドバイザーとして「事業性評価」の知識をしっかりと身につけて、税理士や社会保険労務士といった他の専門家の知識と補い合うことで、より経営者のお役に立つことができると考えています。

あと、個人的には「企業経営アドバイザー」というネーミングがカッコ良くて好きです。名刺に肩書として入れたい!というのも受験の動機でした。

ZOOMで実施した『対話力向上講習』はいかがでしたか?

内容もさることながら、ZOOMで参加できたということが非常に大きかったです。コロナ渦もいつ終息するかわかりませんし、また私のように地方に住んでいる者にとっては東京に行くのも難しいため、オンラインで受講できるということはとてもありがたかったです。

実際にオンラインでの講習を体験したことで、環境を整えれば距離が離れた都市部の企業に対してもコンサルティングができることがわかりました。それを実体験できたことは大きかったです。

オンラインツールを使って『地方のコンサルタントでも全国へ羽ばたける』というモデルになりたいという目標を抱くきっかけになりました。

内容面では『聴く』というヒアリングスキルの重要性を痛感しました。

コンサルタントは知識が豊富で、教えたがる人が多い印象ですが、経営者の本当の悩みを聞き出すためには、徹底して『聴く』というスタンスから入ると良いということは一番の学びでした。今後、心がけていきたいです。

今回の資格取得を踏まえて、どのようなコンサルタントを目指しますか?

経営者に寄り添う、リアリティのあるコンサルタントを目指したいと思います。

華々しい経営計画や理想論を掲げるのではなく、企業のニーズをヒアリングして、その実態に即した資金繰りや経営改革をサポートしていきたいです。具体的には、融資獲得や補助金申請のお手伝いをするだけでなく、企業自らがキャッシュを創造できるようになるまで、伴走支援型のコンサルティングを行っていきたいです。

そのためには資金の流れを見える化することが重要です。融資状況が一枚でわかるグラフなど、専門知識がなくても現状の財政状態を把握できるようなツールを用意して、経営者と金融機関の間に立ち円滑にコミュニケーションをとれるようサポートしていきたいですし、それができることが私の強みだと自負しています。

企業経営アドバイザー資格をどのような方にオススメしたいですか?

社会人に必要な基礎知識はもちろんのこと、自分の会社や他社の経営状況、そして将来予測をするための知識や指標といった経営のエッセンスが企業経営アドバイザーでは習得できます。ですので、広く一般の社会人はもちろんですが、中小企業を経営する経営者にとっても価値のある資格として勧めたいと思います。この資格を取得すると、経営に関する様々な情報の中から自分に必要な情報を取捨選択することができるようになります。

もし、企業分析に興味が持てたら更に中小企業診断士試験にチャレンジするのも良いと思いますし、どのような方にも自分自身を高めていくためのステップとしてとてもメリットがある資格です。また、前述したように、税理士や社会保険労務士など他分野の資格をすでに取得されている方にも、経営に関する知識やコンサルスキルを補う資格としてオススメしたいです。