合格者の声
VOICE企業地域経済の活性化、社会的課題を解決するプロフェッショナル養成
合格者の声
VOICE2020/03/16
企業経営アドバイザー検定試験合格
経営コンサルティング代表
福田 幸俊さん
2018年11月に中小企業診断士の登録をしまして、2019年1月に独立、YF経営コンサルティングを起業しました。
現在は資格を生かして、経営コンサルティングという形で仕事をさせていただいております。東京都と神奈川県の両方の中小企業診断協会に所属しておりまして、そちらで企業診断のお仕事をさせていただいているほか、専門学校で非常勤の講師などをしています。この専門学校は通訳などの養成を行う学校でして、経営学を教えています。
私は元々商社マンだったものですから、起業する時点ではマーケティングや経営戦略といったことをイメージしていたのですが、実際には来た仕事をあまり拒まずにやっています。工場に行って、IE (インダストリアルエンジニアリング)というのですが、稼働状況をチェックして、どうすれば生産量が上がるかといった診断をしてみたり、補助金の申請をしたり。いろいろなことをさせていただいています。
私が中小企業診断士の資格を満たしたのが2018年の9月だったのですが、診断士として登録するためには、2ヵ月程度かかるようになっています。その間は診断士としての活動はできないので、なにかやるべきことはないかと、ネットで色々と情報収集をしていました。
もともと自分には金融系についての知識が足りていないと感じていました。商社時代には、融資などしたことがなかったですからね。しかし、これからは融資についての話は絶対について回ります。そんなときにこの資格を見つけまして、金融という資格の内容に「あ、これはちょっと使えるかも」と思ったのがきっかけです。
そこで12月に筆記試験を受験したのですが、対話力向上講習については、翌年の2月に受けさせていただきました。
中小企業診断士試験では、書類の書き方といった点は学習するのですが、実際に金融機関の方と、どのように話していくかといったことまでは学びません。そういう意味では、診断士の学習範囲では足りない部分、たとえば経営改善計画といったものを求められたときにどうすればよいのか、といったような部分を学びたいと考えました。金融機関の方が融資の際にどこをポイントとされるかといったような、実務的なところに関心があったということです。
対話力向上講習はかなり有効だったと感じています。中小企業診断士として活動している実務家の中には、お客様とのコミュニケーションで問題がある方もいらっしゃると聞きます。実際に私が見たわけではないのですが、そういう話を耳にすることがあります。聞いた話だと、座っていきなり足を組んだ、といったようなものがありました(笑)。そういうのはどちらかといえば学校の勉強というか、教えられる以前の話だと思いますけれどもね。
今も勉強中ではありますが、対話力向上講習はコミュニケーション方法について、知っていることの振り返りにもなりましたし、そういう見方もあるのかと考えるきっかけになりました。なにより実践的な話し方という意味では、たいへん勉強になりました。
たとえば診断の際に、お客様のところに伺ったとします。色々な方がいらっしゃって、話しやすい方であれば良いのですが、やはり話しにくい方もおられます。そういう方とでも、すんなりと話していけるようになるというのがありますね。診断をする時は時間が限られていて、特に協会関連の仕事ですと、2時間くらいでといわれています。その2時間の中必要なことを正直に聞きださないといけません。短時間で打ち解け、必要な事を聞き出す。そういう意味で、非常に役に立っていると思います。
中小企業診断士の資格って、ちょっと難しいですよね。私が以前にいた会社は一部上場の商社だったのですが、仕事もそれなりに忙しい会社だったもので、勉強の時間がなかなか取れなくて、私が診断士を受けると言った時も「すごいね、業務と並行して頑張るの?」といったような周りから話がでていました。でも、その後に会社を辞めたので、周りはずっこけたと思いますけれどもね(笑)。
やはり800時間とか1,000時間とかいったような時間がかかりますし、お金だってそれなりにかかります。30代~40代だとお金もそれほど無いでしょうからね。
企業経営アドバイザーは机上の勉強だけではなく、実際に使う、特に私のように独立している人間としては、現場で使える事を色々と教えていただける資格なので、独立している方は特にステップアップに使えるかな、と思います。