合格者の声
VOICE企業地域経済の活性化、社会的課題を解決するプロフェッショナル養成
合格者の声
VOICE2020/03/13
企業経営アドバイザー検定試験合格
みやぎ税務会計事務所勤務
金丸 恵子さん
会計事務所での業務ということで、メインとなるのは中小を中心とした企業様や、個人事業主の方を対象に、会計帳簿の作成や、それに伴う税務関係の申告といった業務を行っています。会計情報については、お客様ご自身で経理処理されているケースもありますし、私どもの方で経理書類をお預かりして、会計ソフトに入力し作成するといったケースもありますが、それらの資料をもとに、財務面や業績についてのご相談をうけつつ、決算時の決算書類を作成するといったようなことをしています。またほかにも、相続税の申告なども含めまして、税務関連のご相談を承ることがあります。
税理士として仕事にあたるなかで、お客様とお話しすること、対話をすることで「本当の悩みを引き出す」ことが大切だと考えています。そのためには、事務処理などの的確性はもちろんですが、会社の経営や法務、労務といった様々な知識、つまり会計や税務以外の知識も持つべきだと感じていました。そういったこともあって、税理士資格の取得後に中小企業診断士にチャレンジしようと考えていたのですが、今回この企業経営アドバイザー検定試験を知って、学習内容がおおまかに中小企業診断士の6割と良い位置づけで、学習内容としても的確であると感じたのです。これなら、お客様に良いサービスをご提供できる材料になるのではないかと考えて、取得を目指しました。
私にとっては、考え方としての事業性評価やローカルベンチマークのほか、知的資産経営といった非財務情報についての知識を学習したことは大きかったです。お客様にきちんと自社のことを見つめ直していただいて、しっかり考えたうえで、それを文字にする、形にすることがとても重要だと感じました。それがしっかりと表現できれば、従業員の方や金融機関の方の感じ方も違ってきて、会社の風向きも変わってくるのだということが、この学習を通して理解できました。
日ごろ私たちは数字をメインでお話ししてしまうことがどうしても多くなってしまいます。ですから、これまでは財務諸表で財務状況をお伝えして、ご相談を承ることが多かったのですが、今では数字に表れない部分が、経営者の方はもちろん、会社にとっても重要なのだと考えるようになりました。
私たちのお客様には、中小企業やそれよりも規模の小さい企業が多く、社長様お一人やご夫婦での経営、従業員数名といった企業様もあるのですが、そういったお客様が次のステップに向かうなかで「従業員の採用はどうしらたいいのか」とか、「従業員がなかなか定着しない」といったお悩みをお持ちであることが多いのです。
また創業社長の場合に、社長の考えがそのまま意思決定となってしまいがちですが、その解消が必要だと感じる事があります。こういった点をアドバイスするのではなく、私たちとのお話しのなかで気付いていただく。そしてその気付きから変わっていくというきっかけづくりができればと思っています。
私としては、日ごろの業務のなかで、お客様に「アドバイスをしよう」と思っているわけではありません。お客様はその業界や動向のプロですから、逆に私のほうが教わる事が多いくらいです。お客様側からみて、私と話しているときに、なにか違った気付きがあったりすればいいなと。また、誰かと相談したいと思った時に、ふと私のことを思い出していただけるような位置にいられればいいなと考えています。
結果的にこういった繰り返しのなかで、お客様のお役に立つことができれば、この資格が活きたということになると考えています。
興味をもったということは、今の自分や今後の自分に、何かしらつながっていくはずだと私は思います。そういう私は、きっかけとして簿記に興味をもって学習を始めて、気づいたら税理士になっていたんです。なにか思ったということは、きっとそれは今後の自分につながっているはずです。はじめてみることで、新しい道が開くということもありますから、迷っているくらいなら、ぜひチャレンジしていただきたいです。