合格者の声

VOICE

2020/03/13

【企業経営】千葉興業銀行勤務 鈴木 雅人さん 自分の中で引き出しが増えたように感じています。

企業経営アドバイザー検定試験合格
千葉興業銀行勤務
鈴木 雅人さん

自分の中で引き出しが増えたように感じています。

 

まずはご自身の現在のお仕事についてお聞かせください

弊行では2017年に事業性評価等プロジェクトチームを立ち上げ、事業性評価に基づくコンサルティング活動に取組んでいまして、私はそのチームの一員として活動しています。実際の業務としては経営者の方を中心に、お客様との対話を通じて、企業の持つ強みや弱み、課題などを把握し、強みをさらに伸ばし、課題を解決するといった提案を営業担当者と共に行なっています。もちろん提案の際には、医療介護や事業承継、アグリビジネスなどを専門に扱うチームへの相談のほか、様々な外部機関の意見も取り入れるなどして、金融面のみの提案とならないようにしています。

 

企業経営アドバイザーの受験を決意された理由は?

チームのメンバーに中小企業診断士試験の受験生がいたのですが、そのメンバーから企業経営アドバイザーの情報を聞き興味を持ちました。受験を決意した理由はお話しした通り、事業性評価等プロジェクトチームのメンバーに選抜され、「事業性評価」を牽引してゆく立場として自己啓発に最適であると思ったことと、若手行員に対する指導面でも有効であると考えたからです。

 

学習中に得られた知識や考え方などで、実務の場で活かせそうだと感じたことはありますか?

資格を取得したからといって、急にスキルアップするということはないとは思っていますが、自分の中で引出しが増えたように感じています。お客様との対話のなかで、この引出しが使えるんじゃないか? といった選択肢が増えたことは非常に意義深いと思います。試験分野でいえば「企業経営・企業支援」の知識は、経営者の方との面談などで大いに活用できます。特に経営や事業戦略、組織体制の考え方は参考になりますね。また製造業のお客様の場合、工場を拝見する機会も多くなりますが、「生産管理」を勉強したことで、現場を見学する際の共通認識としての知識が身についたと思います。実際に現場で質問の質が向上し、やり取りができるようになりました。初めて学習する分野で現場に直結していることから非常に楽しく興味を持って学習することができました。
お客様の中には、経営戦略や事業戦略、組織体制などについて悩まれていたり、充分とはいえない場合があります。経験や勘に頼り独断に走ったりする経営者の方や、反対に悩みながらも社内に相談相手がいないといった経営者の方に対して、良き相談相手になることができればと考えています。

 

企業経営アドバイザーとして認定されたわけですが、今後どのように活かしていきたいとお考えですか?

資格を取得することが目的であってはならないと思います。未熟ながら経営者との対話を通じて経験を重ねていくことで、ようやく事業性評価をはじめ必要な能力を身につけることができます。自身はもちろんのことですが、銀行全体での取組みとなるよう牽引していき、それが結果としてお客様にとって役立つ活動となれば良いと考えています。

 

最後にこれから受験される方へのエールをお願いします。

同業種の方へのメッセージとなりますが、決算書に関する話題や融資セールスだけでは、お客様から選ばれることはありません。お客様の事業に興味を持つことで、従来は思いつかなかった疑問や気付きが生まれます。そういった話題は、お客様も楽しそうにお話ししてくれますし、自身の見聞を広げることもできます。
お客様と上手く話せないと悩んでいる方や、従来とは別の切り口でお客様と接したいと考えている方には、強く学習をお勧めします。学習を通じて基礎知識を身につけ、やりがいのあるお仕事をしていただきたいと思います。