アフターコロナの厳しい時代を生き抜くために…
DATE20.10.16
私は社会に出てから今まで経営者や経営層に近いポジションで会社の数字に関わる業務に携わって参りました。そのため、頻繫に経営者などから質問や相談を受けていましたが、若い頃は知識や経験も浅く、質問に即答できず煩わせてしまうこともありました。
今でも「あの時、受け答えることができていたら…」と悔やむことがあります。
自身を高める必要性を感じこつこつと知識の習得に努め、企業経営アドバイザー認定後は経営的な知識をさらに増やすだけでなく最新の経済情勢等も意識して学び、経営層に対し具体的な提案ができるよう日々自己研鑽しています。
現在の企業を取り巻く環境を見ますと、以前より言われてきた「働き方改革」や今回の「コロナ禍」において、企業を取り巻く環境が劇的に変わってきており、DX等の推進による「ビジネスモデルの変革」やAI、IOT、自動化機械(産業用ロボット)などを活用した「業務効率化」「生産性向上」が注目されています。さらに、コロナ後のニューノーマルあわせた働き方やビジネスモデルの変化が次々と生じています。
また賃金上昇やコロナ禍の影響からサプライチェーンにも変化が生じており、中国など海外の生産拠点の国内回帰や東南アジア諸国への多元化を図る方向へ舵が切られています。政府もこれを後押しする方針であるため、この動きが今後一層加速する可能性があります。
このように変化の激しい状況のなかで、アドバイザーとして私が心掛けていることは、
見識を広げるため、新聞やニュース・ネットで分野を問わず多くの情報を得ることです。自社の分野だけにこだわらず広範な知識に目や耳を向け、情報収集につとめるようにしています。また、知識の取得でおすすめは外部で主催しているセミナーに参加することです。各方面で活躍されている方の実体験を聞くことができ、レジュメも頂けます。
実用書もよく利用しますが「専門用語」や「横文字」は意味を調べて、誰にでもわかるように説明することを想定し、どのように言い換えればよいか意識して読んでいます。
また、提案やアドバイスをする際に大切なことは「熱量」です。これは私の実体験ですが、弊社には社員の親睦を深めるためのイベント企画や運営をする「同志会」という団体があり、その拠点理事長を仰せつかりました。そこで、従業員エンゲージメントを高め、社内コミュニケーションの活性化を図るため、レクリエーション企画を立てました。私は各拠点の朝礼時に時間をもらうと、直接その場に出向いてこの企画の趣旨とコンセプトを精一杯の熱意とともに伝えました。結果、ここ数年で一番多い参加人数のイベントにすることができました。
改めて感じたことは、心の底から出た言葉により相手は感動して行動してくれるということです。例えば、「本気でこの会社をみんなと一緒によくしたい」と強い意志を言葉や態度で示し、経営者はじめ末端の社員までの心を動かし、信頼を得ることができるかで仕事の成果も大きく変わってしまいます。
だからこそ、企業経営アドバイザーとして持てる知識や知見、対話力をつかって、企業の成長、そしてそれによる経済、社会の発展に繋がるよう、取り組んでいくべきではないかと思っています。
今申し上げたことは簡単にできることではありませんが、日々自己研鑽に励み、不得手なところは各分野に精通した方々と信頼される人脈を築き学び、会社を助ける良き伴走者となれるよう努力を継続していきたいと思います。
株式会社廣済堂
下河 正弘 氏