第2回年金検定試験の延期と試験までの過ごし方
DATE20.04.01
みなさま、こんにちは。社会保険労務士の原田 悠太郎です。
2020年3月8日に開催予定であった第2回年金検定試験は、2020年6月28日に延期になることが、試験実施団体の日本金融人材育成協会から発表されました。
約3か月の延期となり、試験に向けて学習をお進めになっていた方にとっては何とも言い難い心境ではあるかと存じますが、現在の状況が状況だけに、致し方のない部分もあります。さて、そこで今回は、「第2回年金検定試験を受験する予定だった方」に向けて、今後の試験までの過ごし方をお話ししたいと思います。
●年金初学者の方
時間のゆとりができましたので、改めて知識の総復習を行ってみてください。王道的な「テキストの精読→問題演習」という学習ルーティンが有効です。
試験日に向けて学習を進めてきたことかと思いますが、意外とテキストの中には読み逃していた部分や、正確に理解できていなかった部分はあったりするものです。そこで、「もう一度最初から学習する」という気持ちで学習に取り組んでみてください。
●年金既習者の方
既習者の方については、すでに年金についての知識は一通り身に付いている部分が多いかと思います。ですので、年金ではない部分の学習、具体的には健康保険制度などについて、知識の拡充を行ってみてください。また、知識だけではなく計算問題にもしっかりと対応できるよう、計算練習も行うことをオススメします。
●社労士試験の前哨戦として受験を考えていた方
社労士試験の本試験が近い時期での試験ということになりますが、社労士試験という大きな目標もあることですので、あまり年金検定試験にウエイトを置くことができないのが素直なところかと思います。しかし、社労士試験レベルで言えば、基本問題〜中級問題程度の出題もあることですので、年金科目の学習がどこまで進められているかという力試し、ある意味では年金科目の模試のつもりで年金検定試験を利用してみてはいかがでしょうか。また、年金検定試験では社労士試験の社会保険に関する一般常識に当たる範囲の出題もありますので、その部分の学習進度の確認もすることができます。
試験へのモチベーション作りは容易ではなく、照準を合わせた日程から変更となることはあまり嬉しい話ではありませんが、ポジティブに捉えれば学習の見直しができる、ということですので、今一度、振り返りを行ってみてください。
社会保険労務士
原田 悠太郎