企業価値フォーラム・企業価値認定式に企業経営アドバイザー認定者が出席
DATE20.02.20
2020年2月5日(水)、パレスホテル東京にて
企業価値フォーラム・企業価値認定式が開催されました。
企業価値認定は、企業が持つビジネスモデルや経営理念、事業コンセプト、社会貢献活動や技術といった特徴的な価値を評価し、認定する制度で、(一社)企業価値協会が2014年1月より実施しています。
この企業価値認定式ならびに、それに先立って開催された企業価値フォーラムに、企業経営アドバイザー認定者4名と、日本金融人材育成協会理事の松田が出席いたしました。
認定式に先立って行われたフォーラムの冒頭では、企業価値協会の武井則夫代表理事より「異業種の優れた取り組みをこの機会に学んで欲しい」との挨拶があり、それに続き、前回にあたる2019下期認定企業のうち、優良認定企業として選ばれた株式会社美濃屋あられ製造本舗、ブレイン株式会社、オアシス珈琲有限会社の3社から、各社の特徴的な取り組みに関するプレゼンテーションが行われました。
各社の概要は以下の通りです。
株式会社美濃屋あられ製造本舗 代表取締役 小森健太郎氏(神奈川県)
創業1929年の米菓メーカー。『おいしく、楽しく、「会話のネタ」になる「あられづくり」を通じて、楽しい社会を。』とのテーマを掲げ、長野県飯田市で醸造された専用の濃口醤油を用いて、しっかりとした味付けかつリーズナブルな商品を提供している。「横浜ナポリタン(あられ餅)」など横浜をテーマにした数々の独自商品を開発し、クラフツマンシップを大切にする地域ブランド「ヨコハマ・グッズ横濱001」に5期連続で認定。また全国菓子大博覧会での総裁賞、名誉金賞、有効金賞牌の受賞をはじめ、国内外での受賞歴が多数ある。現在は新たな挑戦を重ね続けるとともに、味の伝承にも取り組んでいる。
ブレイン株式会社 代表取締役 坂本茂敏氏(北海道)
2009年創業。木造戸建て住宅及び木造共同住宅の建築工事を主な事業内容とし、ライフスタイルに合わせた住宅提案で顧客に寄り添うことをコンセプトとしている。自身がアルペンスキーヤーであることを生かし、建築とスポーツをつなげることで新たな企業価値を創造しつつ、アルペンスキーヤーへのトレーニング支援といったサポートを通じて、スキーヤーのファンやスポーツ店などとのコラボを実施することで、一般的な工務店とは異なる顧客との接点を構築している。軸を変えずに自由な発想を心がけて、地域社会に貢献できる企業を目指している。
オアシス珈琲有限会社 代表取締役 石川高信氏(福岡県)
1986年創業。レギュラーコーヒーやコーヒードリップバッグ等の販売を手掛ける。原材料となるコーヒーの生豆には、輸入時点では埃やシルバースキン(渋皮)などの汚れや臭いがついており、この汚れを取るため、一般的には研磨処理を施すことが多いが、その際に生じた傷から焙煎段階での煙が入り込み、味が変わってしまうことに着目。この問題を解決するために、独自の洗浄乾燥技術を開発して特許を取得するとともに、「きれいなコーヒー®」の商標を取得した。「きれいなコーヒーを届けたい」という想いを持ち、「生豆を生鮮処理する珈琲料理人」として常に安心・安全にお届けすることを目指している。
フォーラムに続いて行われた企業価値認定式では、2020年上期認定として新たに9社が認定を受けたほか、第1回更新認定(初回認定から3年)が7社、第2回更新認定(初回認定から6年)が10社の計26社が認定を受けました。それぞれの代表には、武井氏から企業価値認定証の授与が行われました。
その後の祝辞に立った元経済産業事務次官で、東京中小企業投資育成株式会社 代表取締役社長望月晴文氏からは、昨今のグローバル化している市場においては、需要過多の中で価格競争をするのではなくサスティナブルな価値を提供し高めていくことが必要だとのお言葉がありました。
また、審査委員長でもある日本テレビ放送網株式会社 報道局経済部長の藤井潤氏は、ダイバーシティやインクルージョン、人種や性別、年齢の垣根を超えた人材の活用や障害者の雇用が起こり大きく変化していくとコメント。そのうえで、従業員にいかに「働きがい」を感じてもらえるのかが重要だとし、すでに鋭敏な学生は、自分のスキルが活かせる会社を求め、首都圏ではなく地方を選んでいく傾向が生まれつつある点を指摘されました。若い人材が来たくなる、働きたくなる環境づくりをし、地方に人が集まることで地域が活性化しそれにより日本が豊かになっていって欲しいとのメッセージが贈られました。
このほか多くの来賓からの祝辞を受け、参加者の笑顔のなか、企業価値認定式は盛況のうちに幕を下ろしました。
参加したアドバイザー認定者4名からは、「他社の貴重な企業価値向上の成功事例のお話を伺うことができ、とても勉強になりました。」といった感想をいただきました。企業の思いや、試行錯誤を繰り返した歴史など、現在の価値を支える背景に触れ、多くの学びが得られた機会になったものと思います。
当協会では、みなさまが関わる企業のサスティナブルな価値を、発見し磨いていけるよう、これからも一緒に学んでいきたいと考えています。
■企業価値協会
http://www.valueprize.jp/
■株式会社美濃屋あられ製造本舗
http://www.minoya-arare.com/
■ブレイン株式会社
https://brain-home.com/
■オアシス珈琲有限会社
https://www.oasiscoffee.co.jp/