スタートアップの企業価値 ~ユニコーン企業とは~
DATE18.11.19
みなさん、はじめまして。金融人材・企業経営アドバイザー1期生の加藤寛大です。
ごえんをつなぐコラムに初めて投稿いたします。
小さな会社を経営している起業家の観点から記事を書いていこうかと思います。
自己紹介はブログをご覧いただけますと幸いです。
◆ ユニコーンを知っていますか?
ユニコーンとは、一角獣(いっかくじゅう)とも呼ばれる、馬に似た伝説上の生き物の事を指しますが、ユニコーンと呼ばれる企業があることをご存知ですか?
▲伝説上の動物ユニコーン
企業を表すユニコーンというのは、評価額が10億ドル以上で、非上場のベンチャー企業の事を指します。ベンチャー企業への投資を専門的に行う投資会社の事をベンチャーキャピタルと呼びますが、その中の1つである米カウボーイ・ベンチャーズの創業者が初めて使い始めたと言われています。
上場前に10億ドル以上もの企業価値がつくことは非常に珍しく、伝説のベンチャー企業という意味合いとして使われています。既に上場しているツイッター社やフェイスブック社も、かつてはユニコーン企業と呼ばれていました。
海外のサイトですが、「CB insights 」にはユニコーンリストというものを公開しており、誰でも簡単にユニコーン企業の一覧を見ることが出来ます。
CB insightsはベンチャー企業とベンチャーキャピタルに関するデータベースとレポートからなる有料サービスで、資金調達や特許状況などを調べることが出来ます。
https://www.cbinsights.com/research-unicorn-companies
日本では日本経済新聞社と提携しているようです。
http://pr.nikkei.com/cbinsights/
日本のユニコーン企業
なんと、現在リストアップされている日本のユニコーン企業はたったの1社。(2018年11月現在)
プリファード・ネットワークス(Preferred Networks)社 https://www.preferred-networks.jp/ja/
AI開発を手掛け、主に ディープランニング(深層学習)に取り組んでいます。
なんと、2014年3月に設立されたベンチャー企業なんです。また、直近上場したメルカリ社は、非上場の時はユニコーンの1つとされていました。
日本はまだユニコーンの数が圧倒的に中国やアメリカに劣りますが、日本には、企業価値100億円を越えたNEXTユニコーンという企業群があり、起業支援にも力を入れていることも有り、ここからが楽しみですね。
事業性を評価出来る共通言語に
金融人材・企業経営アドバイザーの資格は、事業性を評価する際に体系立てられた知識を勉強するきっかけとして非常に良い資格だと思っています。日本は事業を評価する観点が、業界や地域・人や組織によってばらつきが大きい段階だと思いますので、この資格を通し、経営の共通言語になればと思います。
モンド・ディマリ株式会社
代表取締役 加藤寛大